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「救急に行く?朝まで待つ?②」お子さんの'夜中の咳'に迷ったときに知っておきたいこと

[2025.08.22]

前回のお子さんの‘夜中の熱’に引き続き、今回は、お子さんの‘夜中の咳’についてお伝えしたいと思います。

お子さんが夜中に咳き込んでなかなか眠れない姿を見ると、親御さんはとても心配になると思います。
「このまま様子を見て大丈夫?」「救急に行くべき?」と迷う方も多いと思います。
今回も、夜中にできる対応 と、翌朝まで待ってよい場合/すぐに受診すべき場合 を整理しました。迷ったときの参考にしていただければ嬉しいです。

◇ 夜中にご自宅で、できること寝ながら咳をする人のイラスト(男性)
・ 上体を少し起こして寝かせる(枕やタオルで角度をつけると楽になることがある)
・ 部屋の湿度を保つ(加湿器や濡れタオルを干すなど)
・ 水分を少しずつ与える(温かい飲み物やぬるめの水でもOK)
・ 窓を開けて換気する、外の涼しい空気を吸わせると楽になることもある
・ 鼻づまりがあれば鼻をやさしく吸ってあげる
・ 医師から処方された咳止め・吸入薬があれば指示通り使う
・ 無理に眠らせようとせず、落ち着ける体勢で休ませる

◇ 翌朝まで待ってよいサイン
・ 咳はあるが、呼吸は落ち着いていて苦しそうではない
・ 咳の合間に会話ができたり水分がとれている
・ 顔色が良く、ぐったりしていない
・ 発熱があっても全身状態は比較的元気
・ 解熱剤や処方薬で一時的に楽になって眠れている

◇ すぐに受診すべきサイン(夜間でも!)
・ ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音が強い
・ 息を吸うときに胸が大きくへこんでいる
・ 顔色が悪い、唇が紫色っぽい
・ 水分がとれず、吐き続けてしまう
・ 咳き込みで呼吸が止まったり長く続く咳き込み発作がある
・ 生後3か月未満の赤ちゃんで強い咳や発熱がある
・「これは危ない」と直感的に思うとき

 「咳そのもの」よりも「呼吸が苦しそうかどうか」が大事な観察ポイントです。 不安なときは‘夜中の発熱’と同様に、無理せず #8000(小児救急電話相談)などで相談しましょう。

落ち着いて、ご自宅でできる対応をしつつ、受診すべきサイン を知っておけば安心につながります。こんな時はどうすればいい?などご不明な点があれば、いつでもご相談くださいね。

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