メニュー

「救急に行く?朝まで待つ?①」お子さんの'夜中の発熱'に迷ったときに知っておきたいこと

[2025.08.18]

こんにちは!1週間のお盆休みをいただき、ありがとうございました。お盆が明けてもまだまだ暑いですね。

暑さや夏休みの疲れから体調を崩すお子さんもおられるのではないでしょうか。

今回はお子さんが夜中に発熱したときのことについて、お話したいと思います。

お子さんが夜中に熱を出すと、とても心配になりますよね。
「救急に行くべき?」「朝まで様子を見ても大丈夫?」と迷う親御さんは少なくありません。
小児科医の視点から 夜中にできる対応 と、翌朝まで待てる場合/すぐに受診すべき場合 を整理しましたので、参考にしていただければ嬉しいです。

◇ 夜中にご自宅で、できること体温計のイラスト(医療)
・ 体温を測る(数時間に1回程度)
・ 水分を少しずつ与える(母乳・ミルク・経口補水液など)
・ 脱水がないかチェック(おしっこの回数、唇の乾き、涙が出るか)
・ 室温・湿度を整える(暑すぎず寒すぎないように)
・ 薄手の服で快適に過ごせるようにする
・ つらそうな場合は処方された解熱剤を使う
・ 食欲がなければ無理に食べさせず、水分を優先する

◇ 翌朝まで待ってよいサイン
・ 熱はあるが、元気に話したり遊んだりできる
・ 水分がとれていて、数時間ごとにおしっこが出ている
・ 熱以外の症状が軽い
・ 解熱剤で一時的に楽になって眠れている
・ ぐったりせず、呼吸も苦しそうでない

◇ すぐに受診すべきサイン(夜間でも!)
・ 顔色が悪い、呼吸が苦しそう、反応が弱い
・ 水分を全くとれない/半日以上おしっこが出ない
・ けいれんを起こした
・ 嘔吐が続いて水分を受けつけない
・ 首が硬い、強い頭痛を訴える
・ 生後3か月未満で38℃以上の発熱
・「これはおかしい」と感じるとき


「熱がある=すぐ救急」の必要はないですが、全身状態をよく観察することが大切です。 迷った場合は、 #8000(小児救急電話相談)などを利用し、相談してみましょう。また、 親御さんの直感は大切です。おかしいなと感じて不安なときは受診してよいと思います。お子さんの発熱は多くの場合、時間の経過とともに落ち着いていきます。大切なのは「熱そのもの」よりも「全身状態」を見ることです。夜中でも受診が必要なサインを知っておけば、親御さん自身の不安を減らしつつ、必要なときには迷わず受診することができます。
こんなときはどうすればいい?など、気になることがあれば、ご相談くださいね。

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME