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お子さんの予防接種について②~MRワクチンの接種期間延長について~

[2025.03.21]

こんにちは!前回のブログに書いていたのですが、少し長いかと思いましたので、分割してみました。

すでに読んでいただいた方は、重複になりますが、MRワクチンの接種期間延長については、こちらでお伝えさせてもらいます。

MRワクチンの接種期間延長について

1.MRワクチンとは?
MRワクチンは、「麻疹(はしか)」と「風疹」を予防するワクチンです。どちらもウイルス性の感染症で、麻疹は高熱や発疹を引き起こし、肺炎や脳炎の合併症のリスクがあるため、特に重要なワクチンです。風疹は比較的軽い症状ですが、妊娠中の女性が感染すると「先天性風疹症候群」を引き起こし、赤ちゃんに重い障害をもたらす可能性があります。

2.これまでの接種スケジュール

  • 1回目:1歳(12か月~24か月未満)
  • 2回目:小学校入学前の1年間(5~6歳)

3.接種期間の延長とは?

麻しん・風しん混合(MR)ワクチンの供給不足に伴い、定期接種の対象期間を延長する特例措置がとられることになっています。

背景

2024年1月、MRワクチンの一部製品に製造上の問題が確認され、一部の自治体や医療機関でワクチンの供給が滞る状況が発生しました。これにより、定期接種の対象者が適切な時期に接種を受けられないケースが生じています。

特例措置の概要

厚生労働省は、ワクチン供給不足などの特別な事情により、定期接種の対象期間内に接種を受けられなかった場合、対象期間を超えても定期接種として実施できるとしています。具体的には、令和7年4月1日から令和9年3月31日までの2年間、接種対象期間を延長することが決定されています。

4.対象となる方

今回の特例措置の対象となるのは、以下の方々です。

  • MR第1期:令和4年4月2日から令和5年4月1日生まれのお子さまで、令和6年度中に第1期を接種できなかった方。

  • MR第2期:平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれのお子さまで、令和6年度中に第2期を接種できなかった方。

これらの方々は、令和9年3月31日までに接種を受けることが推奨されています。

5.保護者の方へ
麻疹や風疹は、ワクチンで予防できる病気です。特に麻疹は感染力が強く、一度広がると大規模な流行につながる可能性があります。もし、今年度中にMRワクチンを接種できなかったお子さんは2年以内に接種をお願いします。接種希望の方は当院へお問い合わせください。(在庫状況によってはお待ちいただく場合もあります。)

何かご不明な点があれば、お気軽にご相談くださいね!

 

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