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お子さんの予防接種について③~子宮頸がんワクチンの接種期間延長について~

[2025.03.25]

こんにちわ!お子さんの予防接種について3回目は、子宮頸がんワクチンの接種期間延長についてお伝えします。

1. 子宮頸がんワクチンとは?

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、子宮頸がんの主な原因となる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染を防ぐワクチンです。

なぜ子宮頸がんワクチンが必要なの?
・HPVは女性の約80%が一生に一度は感染すると言われています。
・感染すると、一部の方が子宮頸がんへと進行する可能性があります。
ワクチンを接種することで、子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を防ぐことができます。

現在、日本では「9価HPVワクチン(シルガード9)」が定期接種の対象となっており、より多くのウイルス型を予防できるワクチンが無料で受けられます。

副反応について

〇よくある副反応(ほとんどの人に起こる)
・接種部位の痛みや腫れ
・一時的な発熱や倦怠感

〇まれな副反応(ほとんど起こらない)
・失神(注射時の痛みや緊張が原因で起こることがあります)
・重いアレルギー反応(アナフィラキシーなど)

※接種後は、しばらく座って安静にすることで失神を防ぐことができます!当院では接種後30分は院内で経過観察しております。

2. これまでの接種スケジュール

HPVワクチンは、小学6年生~高校1年生相当の女子が定期接種の対象です。

標準的な接種スケジュール(9価ワクチンの場合)
1回目:小学6年生~高校1年生の間に接種開始
2回目:1回目から2か月後
3回目:1回目から6か月後

(※15歳未満で接種を開始した場合、2回の接種でも効果が得られるとされています。)

3. 接種期間の延長とは?

HPVワクチンの接種機会を逃した方のために、定期接種の対象期間を延長する特例措置が実施されています。

背景
・2013年、HPVワクチンの接種後に生じた痛みなどの副反応への懸念から、日本では国による積極的な接種勧奨が一時中止されました。
・そのため、本来接種できるはずだった世代の多くの方が、ワクチンを受ける機会を逃してしまいました。
・現在、ワクチンの有効性と安全性が改めて確認され、接種の積極的な勧奨が再開されています。

特例措置の概要
・国の特例措置により、無料で接種できる期間を延長する「キャッチアップ接種」が実施されています。
・対象期間の延長は、2025年(令和7年)3月31日までです。

4. 特例措置の対象となる方

以下の方が、2025年3月31日までに無料でHPVワクチンを受けることができます。

キャッチアップ接種の対象者
1997年度(平成9年度)~2007年度(平成19年度)生まれの女性
➡ 本来、定期接種の対象だったが、接種の機会を逃した方

特例措置の期限
2025年3月31日までに1回目を接種すれば、2回目・3回目も無料で受けられます。

5.保護者の方へ

HPVワクチンを接種することで、将来の子宮頸がんのリスクを大幅に減らすことができます。接種希望の方は当院へお問い合わせください。(在庫状況によってはお待ちいただく場合もあります。)

特例措置の期限ギリギリの投稿となってしまって、申し訳ありません。何かご不明な点があれば、お気軽にご相談くださいね!

 

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