インフルエンザの症状・治療・おうちでのケアまとめ
こんにちわ!急に朝晩と冷え込むようになり、季節が進みましたね。
神戸市立の小学校では音楽会にむけて練習をしている学校も多いのではないのでしょうか。手洗いうがいをこまめに行い、重ね着で温度調節をしてくださいね!
さて、今回はすでに流行期に入っているインフルエンザについてまとめてみます。参考にしていただければ嬉しいです。
◆ インフルエンザとは
インフルエンザは「インフルエンザウイルス」によって起こる感染症です。
普通のかぜよりも高い熱や強い全身症状が出るのが特徴です。
原因は「インフルエンザウイルス」への感染です。主に「A型」「B型」の2種類が流行します。
感染経路は主に次の2つです:
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飛沫感染:咳やくしゃみで飛んだしぶきを吸い込むことで感染
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接触感染:ウイルスがついた手で口や鼻、目を触ることで感染
ウイルスは、感染した人の発症前日から発症後3〜7日ほどうつす力があります。
◆ 主な症状
インフルエンザは「突然始まる強い症状」が特徴です。
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高熱(38〜40℃くらい)
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強い倦怠感(体のだるさ)
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頭痛
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筋肉痛・関節痛
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咳、のどの痛み、鼻水
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お子さんでは、嘔吐・下痢・けいれんを伴うこともあります。
◆ 潜伏期間
感染してから症状が出るまでの期間は1〜3日程度です。
◆ 予防
インフルエンザを防ぐには、日ごろの対策がとても大切です。
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ワクチン接種
毎年秋ごろ(10〜12月)に接種します。
感染を完全に防ぐことはできませんが、かかっても軽くすむことが多いです。
6か月以上の赤ちゃんから接種できます。当院でも接種可能です。注射・点鼻(2歳以上、19歳未満)のワクチンがあり、当院ではどちらも接種可能です。ご希望の方は窓口にてお問合せください。 -
手洗い・うがい
外から帰ったら石けんでしっかり手洗い・うがいをしましょう。
鼻や口を触る前にも手を洗いましょう。 -
マスク・咳エチケット
咳やくしゃみが出るときはマスクをつけましょう。
家族で感染を広げないためにも大切です。 -
十分な睡眠と食事
体の抵抗力を落とさないよう、バランスの良い食事と休養をとりましょう。
◆ 登園・登校停止期間
学校保健安全法で、
発症した後 5日を経過し、かつ 解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで
は登園・登校できません。(発症日を0日目として数えます)
◆ 検査方法
主に「迅速検査」と呼ばれる検査で、15分ほどで結果がわかります。
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鼻の検査
→ 綿棒で鼻の奥の粘液をとります。少し痛みがありますが、短時間で終わります。 -
のどの写真をとる検査
→ 専用の機械でのどの写真をとり、検査を行います。6歳以上の方で、口を大きく開けられる方は検査できます。
当院ではどちらの検査も導入しており、必要に応じて検査を行っています。
検査は、発熱から6時間以上たってから行うと陽性が出やすいため、発熱直後の来院の場合、検査ができないこともあります。
◆ 治療
インフルエンザの治療には、ウイルスの増え方を抑えるお薬を使います。
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内服薬(タミフル・ゾビラックスなど)
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吸入薬(イナビル・リレンザなど)
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点滴・注射(ラピアクタ:入院患者さんなどに使う場合が多いです)
お薬は発症から48時間以内に使うと効果が高いです。
発熱や体の痛みには、解熱剤を使うこともあります。
◆ おうちでの過ごし方
おうちでは、次のことを意識してあげてください。
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しっかり休む
無理に登園・登校させず、安静にしましょう。 -
水分をこまめに
高熱で脱水になりやすいです。経口補水液・水・お茶などを少しずつこまめに摂りましょう。 -
食欲がないときは無理しない
ゼリー・おかゆ・うどんなど、食べやすいものを少しずつ摂りましょう。 -
部屋の温度と湿度を保つ
乾燥を防ぐと、のどの痛みがやわらぐことがあります。 -
家族への感染予防
タオルや食器を共用せず、こまめに手洗い・うがいをしましょう。
※ ぐったりしている、呼吸が早い、けいれんを起こした、顔色が悪いなどの時は、すぐに医療機関へ連絡してください。
インフルエンザは、症状が強く出やすい一方で、適切な治療とおうちでのケアにより多くのお子さんが順調に回復します。
予防接種、手洗い、十分な休養を心がけ、流行期を元気に過ごしましょう。
気になる症状がある場合は、いつでもご相談くださいね。
- 先日、子供たちのサッカーチームの友達と、ヴィッセル観戦に行きました。両チームの熱気溢れる応援と、選手達の頑張る姿に元気をもらいました。
