ヘルパンギーナが流行しています!
毎日暑いですね。地域によっては急な大雨もみられ、不安定なお天気です。どうぞ気を付けてお過ごしくださいね。
さて、下のグラフのように、神戸市ではヘルパンギーナが増加しています。
今回は、毎年夏になると流行する「ヘルパンギーナ」についてお伝えします。
◇ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、主に夏に流行するウイルス感染症で、特に1〜5歳くらいのお子さんによく見られます。原因となるのは「コクサッキーウイルス」などのエンテロウイルスの仲間です。
◇主な症状は?
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38〜40℃の高熱(急に出ることが多いです)
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のどの強い痛み
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口の中の小さな水ぶくれや潰瘍(かいよう)
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食欲不振・ぐったり
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機嫌が悪い
熱は2〜4日ほどで下がることが多いですが、のどの痛みで水分が取れなくなるお子さんもいますので、注意が必要です。
◇どうやってうつるの?
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飛沫感染(咳やくしゃみ)
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接触感染(おもちゃやタオルなどを介して)
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便を介した感染(排便後の手洗いが大切です)
保育園などで集団感染が見られることもあります。
◇治療法はあるの?
特効薬はありません。ウイルス感染症なので、基本的には自然に治るのを待つしかありません。
治療は対症療法(症状をやわらげる治療)になります:
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高熱がつらければ解熱剤
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脱水予防に水分補給
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痛みで食べられないときは、鎮痛剤を使用したり、冷たいゼリーやイオン飲料など食べやすいものを取りましょう
◇登園・登校の目安は?
明確な出席停止期間はありませんが、
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熱が下がって元気になり、水分や食事が取れるようになってから
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のどの痛みが和らぎ、普段通り過ごせるようになってから
を目安にしましょう。園や学校によって基準が違うこともあるので、一度確認してみてくださいね。
◇最後に
ヘルパンギーナは、毎年夏になると多くの子どもたちがかかる感染症です。突然の高熱やのどの痛みで驚かれるかもしれませんが、多くは数日で回復します。ただし、水分が取れない、ぐったりしている場合は、注意が必要です。
気になられる症状があればいつでもご相談くださいね。
