百日咳が流行しています!
こんにちは!5月に入り、暖かくなってきましたね。週末は雨予報です。皆さん気を付けてお過ごしくださいね。
さて、今回は急増している百日咳についてお伝えしたいと思います。
◆ 神戸市の状況(2025年5月現在)
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神戸市では、2025年に入ってから百日咳の患者さんが急増しています。
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これまでに報告された件数は300例を超え、過去最多となっています。
◆ 百日咳(ひゃくにちぜき)ってどんな病気?
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百日咳は、細菌(百日咳菌)による感染症で、特に赤ちゃんや子どもがかかりやすいといわれています。
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名前のとおり、咳が長く続くのが特徴です。
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感染すると、家族内や保育園などでも広がりやすい病気です。
◆ 主な症状
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最初の1週間ほどは、軽い風邪のような症状(鼻水、軽い咳、微熱)が出ます。
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その後、咳がどんどんひどくなっていき、
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咳が止まらなくなる
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息が吸えなくなるくらい咳き込む
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咳の後に「ヒューッ」という音を出して息を吸う、などの症状が出ます。
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咳は1か月以上続くことも多く、夜に悪化しやすいです。
◆ 気をつけること
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咳が長引いているときは、早めに小児科を受診してください。
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家族のなかでどなたかが百日咳にかかると、赤ちゃんにうつることもあるため、
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咳がある人はマスクをつける
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手洗いや咳エチケットを徹底する
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赤ちゃんには必要のない外出を控える、などに気を付けましょう。
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ワクチン(五種混合ワクチン)を定期的に受けることが予防につながります。また、「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」では、任意接種となりますが、就学前に 三種混合ワクチンを、また現在 11~12 歳の定期接種となっている二種混合ワクチンの代わりに三種混合ワクチンの接種を推奨しています。任意接種のため、費用はかかりますが、ぜひご検討いただければと思います。当院でも接種可能ですので、電話(078-732-1375)にてお問合せください。
◆ 新生児・赤ちゃんへのリスク
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生後2か月未満の赤ちゃんは、まだワクチンを打っていないため特に危険です。
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感染すると、
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呼吸が止まる(無呼吸)
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肺炎やけいれんを起こすことがあります。
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重症化すると命に関わることもあるため、周りの大人やきょうだいも含めて、感染させない配慮がとても大切です。
気になる症状がある場合は、早めにご相談くださいね。
