スギ花粉症について②~原因・発症のしくみ~
寒波の影響で全国的に寒さが厳しい毎日ですね。ときどき雪がちらついています。
暖かくしてお過ごしくださいね。
今回はスギ花粉症第2弾として原因と発症のしくみについてお伝えしたいと思います。
スギ花粉症の原因と発症のしくみ
● スギ花粉が原因です
スギの花粉が鼻や目に入ると、体が「異物」として認識し、アレルギー反応を起こします。
● スギ花粉はいつ作られるのでしょうか?
7月ごろから雄花の中で花粉が作られ始め、10月中旬に完成します。
そして翌年の春(2~4月頃)に一斉に飛散します。
● なぜ花粉症が増えているのでしょうか?
・スギの木が多い(日本の国土の約12%がスギ林です)
・温暖化の影響で花粉の飛散量が増加しています
・都市部の環境(大気汚染や住宅の気密性向上)が影響しています。
● 花粉が入るとどうなるのでしょうか?
1. 花粉が鼻や目に付着し、アレルギーの原因物質(Cry j 1, Cry j 2)が体内に侵入します。
2. 免疫システムが過剰に反応し、「スギ花粉専用の抗体(IgE抗体)」を作ります。
3. ヒスタミンなどの物質が放出され、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみを引き起こします。
● 花粉が飛びやすい地域について
・関東・東海地方は特に多いです(スギの人工林が多いため)
・北海道はほとんど飛ばず、沖縄にはスギがありません
花粉の飛散が多い日は、外出時にマスクやメガネを使ったり、帰宅時に服を払うなどの対策をしましょう。気になる症状があれば、早めにご相談くださいね。
参考)花粉症 的確な花粉症の治療のために 公益財団法人日本アレルギー協会事業