スギ花粉症について③~治療~
[2025.02.16]
来週はまた寒波が到来するとの予報で、寒さが厳しい日がまだ続きそうですね。
当院まで自転車通勤をしているので、帽子・耳当て・マフラーとしっかり防寒しています。
さて、今回はスギ花粉症第3弾として治療についてお伝えしたいと思います。
●スギ花粉症の治療
①アレルゲンの除去・回避
- 日常生活でアレルゲンを避けることが重要です。
- 室内や寝具の掃除、ペットの室内飼育の回避、花粉対策(マスクやゴーグルの着用)などが効果的です。
②薬物療法(対症療法):
- くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を薬で和らげます。
- 症状が出はじめる前から継続的に使用するとより効果的です。
- アレルギーの原因に関わらず、症状に応じて薬を選択できます。
- 効果が早く現れるのが特徴です。
③アレルゲン免疫療法(根本治療):
- アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量から体内に取り入れ、体を慣らすことで、長期間にわたり症状を抑えることを目指します。
- 「舌下免疫療法(舌の下に薬を投与)」と「皮下免疫療法(注射)」の2種類があります。
- 根本的な体質改善が期待でき、現在はスギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎などに対して行われています。
-
舌下免疫療法について
- アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含む薬を舌の下に投与し、体をアレルゲンに慣らすことで、アレルギー症状の改善を目指す治療法です。
- 1日1回、一定量を数年間継続します。
- 初回は医療機関で医師の監督のもと服用し、2日目以降は自宅で続けます。
- 薬は舌の下に一定時間保持し、その後飲み込みます。服用後5分間はうがいや飲食を控えます。
- 長期間正しく続けることで、アレルギー症状の改善や薬の減量が期待できます。
- 副作用として、口の中のかゆみや腫れ、喉の違和感などが報告されています。
- まれにショックやアナフィラキシーなどの重大な副作用が起こる可能性があります。
- アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含む薬を舌の下に投与し、体をアレルゲンに慣らすことで、アレルギー症状の改善を目指す治療法です。
参考)アレルゲン免疫療法ナビ
気になる症状があれば、早めにご相談くださいね。